耐震性・耐風性を飛躍的に
アップさせた施工方法です
瓦屋根標準設計・施工ガイドライン(通称:ガイドライン工法)とは、全日本瓦工事業連盟が推奨する、科学的な実験に基づいた工法です。
従来、土でしか固定されていなかった棟の瓦を補強金物で固定し、その金物に棟芯材を取り付け、のし瓦を緊結し、冠瓦をパッキン付きステンレスネジで留めるというものです。
■ガイドライン工法の手順
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まずは台土を置き、下地を整え、補強金物金具を埋め込みます。
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のし瓦を積みます。固定用に鬼瓦から錆びにくいステンレス線を取付ます。
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棟芯木をはめ、漆喰を塗って再度のし瓦を積み、ステンレス線で固定します。
実験のデータに基いているため、従来の経験や勘だけに頼るやり方から、風速何メートルまで飛ばない、震度いくつの地震まで耐える…と言える工法です。
「ガイドライン工法」のメリットは、従来の施工法に比べて耐震性・耐風性が飛躍的にアップしたことです。
今回の耐震実験では、阪神・淡路大震災や発生が危惧される東海大地震クラスの揺れにも耐えることが証明されました。
進化した高品質な瓦と、実証された施工方法。
そしてその工法を実現する円熟した技能を持つ職人が揃って安心・快適な瓦屋根ができあがります。
厳しい性能基準
「巨大地震に耐えられる」というように「性能」を明確に謳う「ガイドライン工法」には、科学的実験による実証が欠かせません。
地震大国・日本には欠かせない耐震工法の開発に向けて、多くの実験・研究を繰り返し、確立されたこの工法は、結果的に施工基準も、従来の何倍も厳しい内容になっています。
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大地震の揺れにも安心
一般の木造建築の場合、地震時にもっとも揺れの影響を受けやすいのが屋根の一番上の棟部分。
こうした部分ごとの耐震実験や実物大の家屋による振動実験の結果を受けて、 巨大地震の揺れにも対応できる工法を追求しています。
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台風の強い風にも安心
瓦屋根の強風対策で最も大切なのは、風が過ぎるときに生じる「瓦を巻き上げる力(内圧)」です。
平成12年に建設省(当時)が全国の自治体ごとに定めた「基準風速」に従って、内圧と風が瓦屋根の表面に当たって生ずる外圧を緻密に計算して定められた工法なので、大型台風下でも安全です。
10年間の安心保証
万一、メーカーや施工者のミスによって欠陥が見つかった場合、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき、保証されます(10年間)。